発達した積乱雲が帯状に連なる線状降水帯の発生が半日後に予測された場合、気象庁は、これまでよりも範囲を絞り込み県や地域などの単位で発表することになりました。5月28日から運用が始まります。
線状降水帯は、発達した積乱雲が次々と発生し同じ場所に帯状に連なる現象で、2018年の西日本豪雨や2020年の7月豪雨など、これまでの豪雨災害でも繰り返し起きています。
気象庁は、6時間から12時間ほど後に線状降水帯が発生して大雨となる可能性が高いと予測された場合、全国を11のブロックに分けた地方単位で警戒を呼びかけてきましたが、予測の精度が高まったことから範囲を絞り込んで発表することになりました。府県単位で発表され、▽北海道は7つ、▽沖縄県は4つの地域ごとに警戒を呼びかけます。また、▽東京都は3つ▽鹿児島県は2つに分けて発表します。
毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。今年の九州北部の梅雨入りは6月中旬頃と予報で言われています。福岡県は、梅雨前線の影響により大雨が降りやすい地域です。建物、道路、インフラ設備などが浸水・冠水した場合、大きな被害に繋がります。秋に接近・上陸する大型の台風、高潮にも警戒が必要です。